下取りと買取

ディーラーでの下取りもワンストップで全てが完了するなど良いところもあり、多くの人が利用していますが、車を高額で売却する方法としては買取が勝ります。また、買取業者の競争が激化しているのも売る側にはプラス要因となっています。

売る時期とタイミング

新車や中古車が多く売れる時期は決算期の3月です。特に中古車販売店ではこの時期に合わせて少しでも多くの車を用意したいので、1月から買取価格も上昇します。逆に4月になると売れずに残った車や、下取りされた車が多く市場に流れ、飽和状態になります。

そのため高額査定は難しくなります。また、売ろうとしている車がモデルチェンジされると、人気が下がったり、新型へ買い替えた際の下取りや買取が増え、現行モデルの在庫が増えて高額で買取ることが困難になるからです。

車検を取ってから売る方が得？

車検の残り期間は買取査定に影響しますが、車検を通してから売ったほうが良いわけでありません。車検を通す費用は軽自動車で5～7万円、普通車で6～10万円が相場とされていますが、それだけ費用をかけても、査定額はさほど上乗せされません。

したがって、買い替えでは車検が切れる前のタイミングがベストと言えるでしょう。ただし、売却価格が希望の額まで上がるまで待っているうちに、車検の期限が迫ってしまうと納車前に切れて移動できなくなる可能性があるので、余裕を持ってスケジュール調整をしましょう。

普通車の場合

• 印鑑証明
• 委任状（実印での捺印が必要です）
• 譲渡証（実印での捺印が必要です）

※委任状、譲渡証の用紙は業者が用意しているので実印と印鑑証明を持っていれば大丈夫です。

軽自動車の場合

• 申請依頼書（認印で捺印します）
• 譲渡証（認印で捺印します）
• 住民票

※申請依頼書、譲渡証の用紙は業者が用意しているので住民票と印鑑を持っていれば大丈夫です。

書類以外で必要なもの

• 車検証
• 自賠責保険証明書
• リサイクル券
• 納税証明書

納税証明書以外は、車のグローブボックスに入れっぱなしの場合が多いのですが、査定前に一度出して確認しておきましょう。また、納税証明書は紛失しがちなので、紛失した場合は、管轄の都道府県税事務所にて再発行してもらえます。

以上の書類を売却が決まった時点で用意します。これで名義変更などの手続きは業者が行ってくれるので、自分で行うことは何もありません。

査定前、ボディの修復はしないほうが良い

車買取の査定ではボディの傷やへこみは減点されます。だからと言って査定前に修理に出すのはあまりおすすめできません。修理工場で3万円かけて直す傷でも、半分程度の減点で済むからです。これは直前に車検を取る必要がないのと同じです。

また、自分で直そうとしてパテを盛ったりペイントしたりするのは絶対やってはいけません。素人仕事はむしろ傷そのものより大きな減点となりえます。

煙草やペット臭は大幅減点の元

中古車は、その履歴に喫煙車・禁煙車の区分があるように煙草臭は買取時に最も気をつかう点です。喫煙している場合は直前になってはどうしようもありませんが、常に換気を心がけたり、頻繁に掃除をするだけでも随分と変わります。これはペットの場合も同じで、消臭剤などで日頃から手入れをしておき、少しでも匂いを和らげておきましょう。

ただし、匂いのきつい芳香剤は逆効果なので控えましょう。ちなみに煙草臭、ペット臭が著しい場合の原点はルームクリーニングの費用とそれでも匂いが残ることを想定した商品価値の減点をくわえた額になり、非常に大きなマイナスになります。

整備記録簿の重要性

普段見ることのない整備記録簿ですが、車にとっての履歴書やカルテのように今までの整備や点検が記録されており、査定するスタッフが自信を持ってちゃんとメンテナンスされていると確信できる証拠となります。したがって、整備記録簿の有無で決められた減点はありませんが、査定する側の心証がかなり違ってきます。